ソロス氏に売り観測 転機の豪ドル高 2013/5/8
http://www.nikkei.com/money/gold/toshimagold.aspx?g=DGXNMSFK08008_08052013000000
「ジョージ・ソロス氏が10億ドル(約1000億円)のオーストラリア(豪)ドルの売り注文を香港・シンガポール市場経由で出したようだ」――。今週、こんなうわさが市場に流れた。
豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドも報道したが、このニュースは未確認だ。「誰かが豪準備銀行(RBA、中央銀行)の利下げを見込んで豪ドル売りを仕掛けているようだ」との市場の感触はある。10億ドルとされる金額にしても、豪ドル市場を大きく動かせる量ではない。
豪州利下げで金利は史上最低の2.75%に。
ジョージ・ソロスが豪ドル売りという報道も
http://zai.diamond.jp/articles/-/145845
■豪ドルが通貨安戦争に参入!
5月に入って、豪ドルの軟調さが徐々に鮮明になってきました。
先週のコラムでご紹介したRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の利下げが5月7日(火)に発表され、政策金利は3.00%を割り込み、史上最低の2.75%となりました。
RBAの声明では、「為替レートは過去18カ月間に渡り、少しも変わらず歴史的な高水準にある」とのコメントがありました。
オーストラリアは資源というプロダクトにかげりが見え、一部「観光や教育」といった産業へ移行しようとしています。
そうした産業は競争が激しく、通貨高は大きなマイナス。
RBAの「過去18カ月の豪ドル/米ドルが歴史的な高水準」とのコメントから読み取れば、1.02~1.06ドルといった水準は受け入れがたいということなのでしょう。
こうしたことを背景に、RBAは最近commercialベース(※)での豪ドル/米ドル売りを断続的に市場に投入し、加えて利下げに踏み切ったと考えられます。
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